内藤 裕二/ 3月 1, 2019/ アジャイル, 試験・セミナー

TL;DR

GASアンギャ in 札幌にて講師を務めていらした、永和システムマネジメントの岡島様が講演をされるということで、セミナーのご案内をいただいたので、参加してきました。
会場となった吉田学園情報ビジネス専門学校は環状通沿いにある専門学校です。

講演概略

アジャイル開発の現状 – 株式会社永和システムマネジメント様

永和システムマネジメント様の講演でした。
永和システムマネジメントはアジャイル開発に意欲的に取り組んでおり、Agile Studio Fukuiを開設された、との事。
日常的にアジャイル開発されている現場のお話を興味深く伺いました。
後半は、日本のアジャイルの現状についてまとめられており、大変参考になりました。

質疑の時間を頂いたので、私からはアジャイル開発における契約内容について質問させていただきました。
やはり皆さん契約に苦労されているようで、いくつか貴重な知見を頂くことができました。
現在は基本的には準委任契約を結んでいるとの事でしたが、アジャイル開発に取り組み始めたばかりの頃は、請負契約での作業となるケースもあったとのこと。
やはり開発実績と、それに伴う顧客との信頼関係がモノを言うのだなぁ、と実感しました。

アジャイル&Ruby on Rails による社内システム開発事例紹介 – 株式会社日立ソリューションズ様

日立ソリューションズ様の講演でした。
社内システム開発をアジャイルで行ったとの事で、その結果をまとめて発表されていました。
結果についての考察はさすがで、従来の(と言っていいのかわかりませんが)ウォーターフォール型プロジェクトと比べて、各試験工程でのバグ発見率等をまとめていました。
アジャイル開発にすることで、バグ発見率がより前段の単体試験工程にシフトした、というお話は非常に興味深かったです。

自社プロダクトと受託開発のアジャイル開発事例 – 株式会社アジャイルウェア様

アジャイルウェア様の講演でした。
受託開発と並列して、自社プロダクトとしてRedmine向けのプラグインを開発されており、開発はすべてアジャイルとのこと。
基本的にはすべてペアプロで実装しているという文化が興味深かったです。
講演の中ほどで契約の話も出ており、受託開発でのアジャイル開発での契約の仕方が大変参考になりました。

パネルディスカッション

講演終了後、株式会社FM.Beeの高畑様がコーディネータとなり、講演された方々のパネルディスカッションが行われました。

  • 地方都市でアジャイルを実施する意味
  • ぶっちゃけ、技術者採用できなくない?
  • アジャイルの今後の方向性

など、多岐にわたる話題でお話いただきました。

所感

一定以上の規模の開発を行う場合、工期の先頭でしか要件定義を行わない、いわゆるウォーターフォール型の開発では様々なところに無理が出ます。
それなりの数の案件をこなしましたが、純然たるウォーターフォール型のプロジェクト(要件定義フェイズにて要件をカッチリ固定して、変動させないプロジェクト)は経験がなく、大抵の場合はインクリメンタルに複数回のリリースを行い、その中で軌道修正が行われていました。
ただし、一括請負の契約で開発を行っている都合上、上記のやり方は問題が発生すると契約違反となるリスクをはらみます。
顧客と開発側の担当者いずれか、あるいは両方が自身の責任においてリスクをとって、契約上のグレーゾーンで仕事をすることになってしまいがちです。
その意味では、アジャイル開発という考え方がもっと広まると同時に、発注側の契約に関する意識も変わっていけば良いと感じました。