内藤 裕二/ 2022年 8月 22日/ 雑記

こんにちは!内藤です!
現在NorthTorch株式会社は5期目を迎えています。
4期目の初めごろに変遷を振り返った記事を書きましたが、その後も日々状況は変わり続けています。

今期は、これまであいまいにしてきた事を改めて言語化する、を目標に様々な活動を行っています。
その一環として、この4年間の会社経営の中で見えてきた、私たちが本当に大切にしてきたことを言語化してみました。

NorthTorch株式会社の基本設計書

先日、これまで4年間の中で経営陣が何を考えてきたかについて、社内メンバに対して説明を行いました。
最初はパワポで資料を起こしていたのですが、どうにも筆が進みませんでした。
最終的に、普段書きなれている仕様書のフォーマットで「NorthTorch株式会社の基本設計書」として、ドキュメントを起こしました。

内容についてすべては公開できないのですが、社内メンバとの関係について記載した章を一部記載します。

社内メンバとNorthTorch株式会社の関係

会社が社内メンバに提供すること

1. 給与支払いおよび雇用の安定について、誠意ある対応をすること
2. プロジェクトに参加しているメンバを一人の人間として尊敬し、その言葉に真摯に耳を傾けること
    特に、個人的な事情に関しても、可能な限り双方が納得できる落としどころを探すこと
3. すべての業務命令について、その必要性と理由を提示すること
    積極的な開示がなかったとしても、問い合わせをされた際にはきちんと回答すること
4. NorthTorch株式会社の方向性の範囲内において、「可能な限り柔軟な働き方」を許容すること
5. NorthTorch株式会社内でのみ通用するのではなく、「外部市場においても通用するエンジニア」としての成長の機会を与えること
    ・NorthTorch株式会社が相対している市場について、得た情報を可能な限り提供すること
    ・社員一人一人の市場価値について把握し、今後の成長の方向性について真摯に検討し、その結果を提供すること
    ・NorthTorch株式会社の方向性の範囲内において、可能な限り社員に成長の機会を提供すること
6. NorthTorch株式会社が今後行おうとしている内容について、真摯に検討し、その結果を提供すること

2.については、私自身が家族の送り迎えや家の用事で中座することもありますので、それが社内メンバ全員に適用されることをあらためて明言しました。
3.については、「あまり深く考えていなかった」という回答も含め、必ずその時の状況を回答するようにしています。
4.5.の「可能な限り柔軟な働き方」「外部市場においても通用するエンジニア」が何を指すかは後述します

会社が社内メンバに期待すること

1. プロジェクト内部の問題と真摯に向き合い、持てる能力をもって解決にあたること
2. プロジェクト内の作業分担を超えた個所に問題を発見した場合、隠さずに報告し、可能であれば解決策を提案すること
3. NorthTorch株式会社の方針を理解し、必要と思われる成長に向けて真摯に努力すること

NorthTorch株式会社が考える「柔軟な働き方」

NorthTorch株式会社が提供する柔軟な働き方への対応として、一定の基準を満たした社内メンバに対して、下記を提供する

〇働く場所の自由
    ・事務所への出社か、自宅での作業かを自由に選択できる
     カフェでの業務従事のような、セキュリティリスクのある状態での作業従事は、原則許容しない
     社内都合により、出社が義務付けられる日もあるが、原則メンバ自身が決定できる

〇働く長さの自由
    ・時短契約、特定日数契約を選択できる

〇働く時間帯の自由
    ・ひと月のうち、所定の時間労働を満たせば、一日あたりどの時間帯で作業に従事しても構わない
    ・目安として、10時~15時までをコアタイムとして定義しており、この時間帯はSlack等のツールで連絡がつくことを想定する
     想定が正しくない場合は、同一プロジェクト内において周知すれば、プロジェクトの進捗に影響を与えない範囲において、働く時間帯はメンバ自身が選択できる

〇副業の自由
    ・副業は、メンバ自身が事業主となって実施する限り、許容する
     他社に所属するような副業は、許可できない
    ・同業に対する副業は許可しない

創業当時は「全員リモートです」の一言で済んでいたのですが、コロナ禍が長引く中でリモートワークにも様々な種類が出来てしまっています。
そのため、詳細について改めてまとめてみた内容になります。

「社内都合により、出社が義務付けられる日」は、現在のところ下記です。

  • 毎週金曜日は出社日として、事務所に出社する
  • 毎月第一金曜日はトーチの会として、事務所に集合して勉強会を行う

出社日やトーチの会は、コロナ感染者や天候によっては中止やオンライン実施に切り替える等の対応を行っています。

「コアタイム」については、毎朝10時から全員でオンラインで朝会を実施しており、そのために設けたルールです。

NorthTorch株式会社が考える「外部市場においても通用するエンジニア」

NorthTorch株式会社が考える、外部市場においても通用する究極のエンジニアとは、下記の条件を満たす。

・特定の技術領域に縛られず、お客様の問題を解決することができる
・契約・経理上の処理について、法律違反にならない程度の事務処理ができる
・自身が活躍できる領域の問題を持つお客様を見つけることができる
・国内の商習慣に則って、お客様との関係性を維持することができる

一人のメンバが上記すべてを満たす必要はない
ただし、特定の業務領域だけに捕らわれることを良しとはしない

上記理想像に向けた成長の機会として、NorthTorch株式会社は内部メンバに下記を提供する

〇月に一度の勉強会の実施(トーチの会)
    ・技術領域のみでなく、幅広い分野について勉強会を実施する
    ・原則全員参加。昼食を支給する

〇自己投資に対する費用負担
    ・全社員に対して、月額5,000円程度の書籍購入費用を負担する
    ・明確に金額は決めていないが、社外勉強会への参加費用を負担する
    ・明確に金額は決めていないが、資格取得に関する費用を負担する

〇現状のフィードバック
    ・年一回程度、Strength Finderによる自身の強み診断を行う
    ・年一回程度、社内基準における評価と今後のキャリアプランに関してフィードバックを行う

「究極のエンジニア」と書いてありますが、「提案ができる」「法務と経理ができる」「営業ができる」「人間関係の構築ができる」エンジニアです。
たしかに究極ですね。
上記の作業については、多くの会社ではエンジニア以外の他のメンバ(部署)が担っている作業なのではないでしょうか。(弊社でももちろん、そうです)  

文中にありますが、これは全部できないとならないという話ではなく、エンジニアが慣れ親しんだ「開発プロジェクト」の形になって仕事が手元に届くまでの前後に、上記のような工程が存在するということを知っておいていただきたい、というのが趣旨です。

以前トーチの会で契約の勉強をしましたが、その際には

  • こういった作業が世の中に存在していること
  • 何となく、何をやっているのか理解できること

を目的としていました。

エンジニアが担当する「開発プロジェクト」もビジネスである以上、上記のような作業から完全に自由ではありえません。
ある種のインフラとして会社の他部署が担っている部分ですが、そこでどのような作業が行われているか、浅くても良いので知っていることが、「外部市場で通用する」ためには必要不可欠であると考えています。

「自己投資に対する費用負担」について金額があいまいなのは、企業規模が小さいのが原因です。
基本情報技術者試験くらいであれば全然費用負担できるのですが、数10万円の資格取得費用を負担できるかというと、その時の経営状況に依存してしまうのが実情です。
できるだけ費用負担したいとは考えていますので、まずは相談してほしいなぁ、と思います。

終わりに

今期は社内の地盤を固める作業を目標にしています。
現在は上記基本設計書に基づいて、エンジニアの評価シートを作成しています。
また、創業からそのままになっていたホームページの更新に手を付けています。

まだまだ荒削りな会社ですが、一緒に働きたい方を募集中です。
ご興味ある方はこちらよりお問い合わせください。