内藤 裕二/ 2020年 2月 19日/ 雑記

ここ数か月、「誠実さ」やそれに類するキーワードに触れる機会がありました。

ちょっと前に事務所での打合せ後に、社長の斎藤を交えてお客様と雑談をしていた時の話。
営業成績は申し分ないが仕事中にさぼる社員と、誠実に仕事をするが成績があまり良くない社員と、どちらを大切にすべきか、という話題になりました。
私自身はどちらも一長一短、と思っていましたし、IT業界に長く身を置いていると、とかく「生産性」というキーワードに踊らされがちです。
しかし、その時のお客様は「人間的に正しい方」と即答されていて、大変印象的でした。
確かに、営業成績という「結果」はやり方次第で変動しますが、人間性というのはなかなか変えることができないものです。
もちろん様々な前提条件はつくのでしょうけど、きっぱりと即答されたお客様の姿を見て、色々と考えるきっかけとなりました。

表題の本は、任天堂の社長であり、プログラマとしても優秀であった岩田さんの言葉をまとめた本です。
購入したはいいものの忙しいことを言い訳にして、積読状態のまま放置してあったものを読んでみました。
岩田さんは有名な方であり、MOTHER2開発の際の「このまま直せば2年、一から作り直せば半年」のエピソードはあまりに有名です。
本の後ろの方に、糸井重里さんと宮本茂さんが岩田さんについてお話されている章があるのですが、ご両人とも口をそろえて「誠実な人」と評されているのがとても印象的でした。

考えてみれば、誠実さというのはとても大切です。
私自身はマネージャとしてもリーダとしても、かなり管理が甘い方だと思います。
それでも仕事がうまく回っているのは、一緒に仕事をしてくれているメンバが誠実に仕事と向き合ってくれているからだと、改めて思いました。

私自身は・・・自信をもって自分が誠実だ、とは言えないのですが・・・
誠実であろうとする努力は、続けていかなければ、と考える機会となりました。