h.yamada/ 2023年 3月 13日/ 技術

ヤマダです。
前回から大分時間が空いてしまいました。
今回はQlikSenseのDynamicViewについて調べてみました。実装方法は前回記事のオンデマンド(以降ODAG)と似ているのでご一読しておくといいかと思います。

DynamicViewとは?

公式ドキュメントはこちらになります。ODAG同様、アプリ上でユーザが任意にリロードする手法となります。ODAGはリロード結果を別アプリで表示することになりますが、DynamicViewは同じアプリで表示することができます。

DynamicViewの構成

アプリを2つ作成します。(ODAGで作成したアプリをそのまま使用できます)
・引数を渡すアプリ(以降、選択アプリ)
リストボックスを表示し、データを選択できる画面を作成します。

・引数を貰うアプリ(以降、テンプレートアプリ)
選択アプリから引数を受け取りロードスクリプトに設定します。

実装方法

1.管理コンソールの設定
2.選択アプリの作成
3.テンプレートアプリの実装
4.選択アプリのDynamicViewのチャート作成

管理コンソールの設定

サーバーのDynamicViewの設定をOFF→ONにします。

選択アプリの実装

ODAGと同じアプリを使います。使用データも同じです。

テンプレートアプリの実装

こちらもODAGと同じアプリを作成しグラフをマスターアイテムに登録します。

選択アプリにDynamicViewのチャートを作成

選択用アプリを開き、シートの編集画面で画面左の「ダイナミックビュー」、「新規作成」の順にクリックします。

設定画面が表示されますので各情報を入力します。

設定情報は以下になります。

項目 説明 設定値
名前 任意のグラフ名を入力 DynamicView_test
テンプレートアプリ テンプレートアプリの設定 uriage_detail
行数制限 DynamicViewの実行条件 行数制限数式
数式 DynamicViewの実行可能条件を設定 count(distinct [商品コード])
最大行数 ODAGの実行条件の最大行数を設定 1

行数制限を「なし」に設定した場合は無条件でDynamicViewを実行することができます。今回は商品コードの選択数が1つの場合のみ実行可能としています。作成ボタンをクリックするとDynamicViewのオブジェクトが作成されます。

作成されたDynamicViewをシートに追加します。

これで終了です。

実行

商品コードを1つ選択しチャート左上のアイコンをクリックします。

DynamicViewのポップアップが表示されますので「最新の情報に更新」をクリックするとリロードが開始されます。

リロードが終了するとチャートが表示されます。

まとめ

ODAGのようにアプリが2つならないのでユーザーは使いやすいと思いますが、ODAG同様ユーザがリロードできるのでサーバーリソースには十分に気を付けてください。

今回はこのへんで!

About h.yamada

BIやってます。 初めに触ったBIはPentaho、一番長いのはQlikViewで約10年、Tableauも少々。 Tableau Desktop Certified Associateの資格も持ってました(有効期限切れ)