h.yamada/ 2025年 10月 15日/ 技術

ヤマダです!
札幌は紅葉が綺麗になってきました。ゴルフも寒くなってきた。。。

さて、今回はQlik AutomateでリロードログをS3に保存する処理を作成してみました。
リロードログの確認はQlikCloud上でも確認できますが、外部出力したい要望もあるかと思いますので作成しました。余談ですが、リロードログっていつまで保存されているのかわかりませんでした。
誰か知っている人がいたら教えてほしいです!

事前準備

  • S3の接続情報(Access key IDとsecret access key)

全体処理

処理は以下のイメージになります。

  • リロード、ログ取得
  • S3へログ出力


QlikAutomate(自動化)をテンプレートなしで新規作成後、各設定を行います。

リロード、ログ取得

リロード処理(Qlik Cloud Servicesより「Do Reload」のアイコンを選択)

Inputsタブで以下の設定

項目
AppId リロードするアプリ選択
RunMode Wait for reload to complete(リロードが完了するまで待つ)
※TimeOut 60(タイムアウト設定値:秒)
※Partial No(全件リロード)
※Weight 設定なし

※は任意に合わせて設定をしてください

ログ取得(Qlik Cloud Servicesより「Raw API Request」のアイコンを選択)

Inputsタブで以下の設定

項目
Path reloads/リロードIDを選択
HTTP Method GET
Body 設定なし
Query Parameters Key値をlog、Value値をtrueに設定

PATHではreloadsのAPIを使用してます。

アプリ名取得(Qlik Cloud Servicesより「Raw API Request」のアイコンを選択)

Inputsタブで以下の設定

項目
Path apps/リロードのアプリIDを選択
HTTP Method GET
Body 設定なし
Query Parameters 設定なし

PATHではappsのAPIを使用してます。

S3へログ出力

3つのステップでS3に出力します。

qlik-automation(バケット)
 ┗ アプリ名(フォルダ)
  ┗ YYYY-MM-DD hh:mm:ss.log

Create File on Amazon S3(Amazon S3より「Create File」のアイコンを選択)

ConnectionタブでS3の接続情報を設定後にInputsタブで以下の設定

項目
Connector Amazon S3
Path アプリ名/CreationTime.log
Region S3のRegion
Bucket 出力BUcket

Write Line To File on Amazon S3(Amazon S3より「Write Line To File」のアイコンを選択)

Inputsタブで以下の設定

項目
File Create File on Amazon S3で設定したPathを選択
Data ログ取得のAPIの戻り値のLogを選択
Mode Automatic

Save And Close File on Amazon S3(Amazon S3より「Save And Close File」のアイコンを選択)

Inputsタブで以下の設定

項目
File Create File on Amazon S3で設定したPathを選択

まとめ

今回のサンプルはリロードするアプリを固定で設定しましたが、変数化にすることで動的に対応も可能です。
さらに、リロードエラー時にSlack、Teamsへの通知する処理を追加することで、実運用に即した柔軟な設計が実現できます。
Qlik Automateは運用設計の自由度が高いため、さまざまな業務要件に合わせた自動化が可能です。ぜひ活用をご検討ください。ではまた!

About h.yamada

BIで気になったことを書いていきます。 一番長いのはQlik(歴10年)です。 ※BIパートナーに所属後、NorthTorchへJOIN